スターリングエンジン(SE)の復活 18-8-3 中村憲雄
SEは200年前に生まれ、夢のエンジンと呼ばれて期待されていた。結果的には内燃機関に負け、現状での実用化商品は少ない。原理や構造は簡単で、空気の温度差による加熱膨張と冷却収縮から、ピストンの往復運動や、クランク機構を介した回転運動を活用したものである。電気のいらない熱モーターとも言える。
この原理や構造が面白くて、世界中にファンが今でも尽きない。しかしパワーがないことが唯一の欠点である。大きな構造にすれば自動車や船も動かせるが、見た目にも効率が悪い。
数々のパワーアップ対策が行われてきた。GS法人のSE研究会でも、加圧蒸気や高圧空気との併用を確認したが、それなりの効果は認められている。
事例:September 6, 2013: 先日、ランキン・スターリングエンジンの試運転を行いました。
スチームの量が調整できないのでイマイチですが、良好な感触はありました。
従来の高温熱源に加え、空気圧・ガス圧を併用する案も、今後検討したい。